サイト公開から本格稼働させるには、データをどこに置くのが正解?──Sites・GitHub+Vercel+Supabaseの選び方
※内容は運営者が考え、AIで整えています。

「イベントの案内ページは作れた。でも、申込者や書類を扱い始めたら、どこに置けばよいのだろう」
「PCが壊れたとき、別のPCや別のCodexで続きを作れる状態になっているだろうか」
AIでサイトを作る速度が上がるほど、次に大切になるのがデータの置き場所です。ここで見るべきなのは、データの容量だけではありません。将来、クローン・共有・復旧・バックアップが必要になるかです。
結論から言うと、私は次のように分けます。
| 用途 | 向く構成 | 判断理由 |
|---|---|---|
| 仮LP、イベント告知、企画の試作 | Sites | 早く形にして、限られた相手へ共有しやすい |
| 社内の小さな検索・チェック表・集計画面 | Sites | データが少なく、ChatGPT利用者だけで閉じるなら扱いやすい |
| 他PCや他Codexで開発を続ける可能性がある | GitHub+Vercel | コードをクローンし、同じ環境を再現しやすい |
| 顧客情報、売上、在庫、PDF、会員情報を扱う | GitHub+Vercel+Supabase | 認証、DB、Storage、権限、復元を分けて管理できる |
| 決済や本番業務を扱う | GitHub+Vercel+Supabase | Sitesへ無理に寄せず、専門サービスとも安全に連携しやすい |
最初の判断軸は「容量」ではなく、共有・復旧・バックアップ
正解は、すべてを一つのサービスに寄せることではありません。まずは、次の3段階で考えると判断しやすくなります。
- 早く見せたいだけなら、Sitesで仮サイトや匿名データの試作をつくる。
- 続けて直したいなら、GitHubにコードと手順を残し、Vercelで公開する。
- 人の情報や日々の業務を預かるなら、Supabaseの認証・DB・Storageを加え、権限と復元まで設計する。
たとえば、画像1枚とイベント名だけの案内は、容量が大きくなくても「誰が更新するか」「消えたらどこから戻すか」を決めておく必要があります。反対に、数十MBのAccessファイルでも、顧客・会計・在庫・書類・印刷を支えるなら、容量ではなく業務の重さで考えるべきです。
迷ったら、「来月、別のPC・別の人・別のAI開発環境で同じ状態を再現する必要があるか」を先に問います。
「ある」と答えるなら、コードと手順をGitHubへ置く段階です。さらに、顧客や会員ごとに見える情報が違う、書類を保管する、履歴を戻す必要があるなら、Supabaseまで含めて設計します。
Sitesは、限定公開の試作・デモに向く
ChatGPT Sitesは、プロンプトからWebサイトや小さなアプリを作り、ホストして共有できる仕組みです。永続データにはD1、ファイルにはR2を使う構成も選べます。ChatGPTでのサインインを使い、ワークスペース内の人だけに見せる設計もできます。
ただし、ここは大事です。OpenAI公式ドキュメントでは、SitesのデプロイURLはすべて本番デプロイとされています。保存したバージョンをレビュー候補として残すことはできますが、URLを発行するなら「本番として見られてよい内容か」を確認する必要があります。一般的な本格ステージング環境と同じ感覚で、外部に出す場所ではありません。
また、Sitesはパブリックベータで、利用可否や上限はプラン・地域・ワークスペース設定で変わります。一部のフレームワーク、プライベートネットワーク、DB、バックグラウンドサービス、ホスティング形態には対応しない場合があります。データレジデンシーにも対応していません。決済を動かす用途や、機微な個人情報を扱う基幹業務を寄せる場所にはしません。
Sitesで安全に小さく試すなら、たとえば次の範囲です。
- 匿名データだけを使う受付画面の試作
- スタッフ向けマニュアル・FAQ
- 顧客情報を持たない小さな集計ダッシュボード
- 講座や地域イベントの仮LP、申込前の案内ページ
この小さな試作が「顧客データを持つ」「複数人で改修する」「PC移設や復旧が必要になる」段階に達したら、GitHub+Vercelへ移す。それで十分です。
GitHub+Vercelは、複数PCでも開発を続けるための土台
GitHubは、コードと変更履歴を残す場所です。リポジトリをクローンすれば、別のPCにコードと履歴を取り出せます。VercelをGitHubとつなげておけば、ブランチごとのプレビューと、本番ブランチへの反映を分けて公開できます。
この組み合わせは、次のような場面で効きます。
- 自宅PCと事務所PCの両方で続きを作りたい
- Codex、Claude Code、Cursorなど、複数の開発環境で引き継ぎたい
- 修正前の状態に戻したい
- 家族、スタッフ、外部の開発者と安全に共有したい
ただし、GitHubをクローンできても、業務データそのものが戻るわけではありません。PC故障への備えは、構成に関係なく次の4つを分けます。
GitHub コード・README・DBマイグレーション
Vercel Web公開設定
Supabase DB・認証・書類Storage・バックアップ
安全な保管先 .env・秘密鍵・復旧手順
GitHubへ入れるのは、コードと設定のひな型だけです。顧客DB、Accessファイル、CSV移行データ、PDF、.env、秘密鍵はGitHubに入れません。復旧手順のREADMEには「どの順番で環境変数を入れ、DBを復元し、公開を確認するか」を書き、秘密そのものは安全な保管先に分けます。
顧客・会計・書類を扱うなら、Supabaseを加えて復元まで運用する
顧客情報、売上、在庫、会員情報、PDFなどを扱い始めたら、GitHub+VercelにSupabaseを加えます。ここで重要なのは「Supabaseを入れれば安全」ではありません。認証、テーブルごとのRLS(行レベルセキュリティ)、Storageのアクセス方針、管理者権限、バックアップと復元確認を、業務に合わせて決めることです。
SupabaseのPostgresは、Auth、Storage、Realtimeなどの土台です。公式ドキュメントでは、毎日のDBバックアップと、有料プランでのポイントインタイム復元が案内されています。一方で、Storageに置いたオブジェクトはDBバックアップには含まれません。書類や写真を預かるなら、Storage側の保管・バックアップ・復元確認も別に運用します。
この構成が向くのは、次のような仕事です。
- 会員ごと、スタッフごと、拠点ごとに見えるデータが違う
- 顧客の連絡先、申込履歴、受講記録、売上・在庫を扱う
- PDF、同意書、写真などの書類を権限付きで保管する
- 変更履歴や復元手順を残し、止まったときの対応を決めておきたい
特にStorageは、RLSポリシーを設計しない限りアップロードを許可しない仕組みです。公開バケット、スタッフだけの書類、会員本人だけが見られる書類を混ぜず、用途ごとに分けることが実務では大切です。
Climbは、容量ではなく基幹業務の要件で選ぶ
Climbでは、Access本体が約32MB、移行用データ全体が約246MBでした。容量だけを見ればSitesの候補に見えるかもしれません。しかし実際に扱うのは、顧客情報、会計、在庫、書類、権限、印刷です。選定理由は容量ではなく、業務要件です。
したがって、Climbの基幹はGitHub+Vercel+Supabaseのままが適切です。コードと移行手順はGitHub、公開・画面はVercel、顧客データと権限付きの書類保管はSupabaseに分けます。決済、会計、予約など、すでに専門サービスが正本として動いている領域は、無理に置き換えず、必要な連携だけをつくります。
Sitesを使うなら、基幹の代わりではなく、次のような周辺の試作に限ります。
- 匿名のサンプルデータだけを使った受付画面
- スタッフ向けの手順書・FAQ
- 顧客情報を持たない小さな集計画面
- 講座や地域イベントの仮LP
その試作に顧客データ、複数人の改修、PC移設、復旧手順のどれかが加わったら、GitHub+Vercelへ移します。さらに権限・書類・会員・業務データが加わったら、Supabaseを正本にして、バックアップから実際に戻せるかまで確認します。
よくある質問
Q. GitHubをクローンできれば、PC故障には備えられますか?
コードと履歴には備えられます。しかし、DB、Storageの書類、Vercelの環境変数、.env、秘密鍵は別です。少なくとも年に一度ではなく、変更したタイミングごとに「別PCへクローンできるか」「DBを戻せるか」「書類を取り出せるか」を小さく確認します。
Q. Sitesで永続データを使ってはいけませんか?
いいえ。SitesではD1やR2を使う構成があります。ただし、デプロイURLは本番として扱われ、対応範囲や上限も変動します。匿名データの試作や限定公開の小さなツールに範囲を切り、重要データや本番業務を抱え込ませない、という使い分けが実務的です。
AI相談では、公開ページ、顧客・会員データ、書類、決済・予約、復旧手順を分け、地域の事業者・学校・福祉の現場で続けられる構成を一緒に整理します。
参考にした公式情報
- OpenAI:Sites
- GitHub Docs:Cloning a repository
- Vercel:Deploying Git Repositories with Vercel
- Supabase:Database overview
- Supabase:Storage Access Control
※機能、上限、対応範囲は2026年8月10日時点で公式情報を確認しています。顧客情報・会計・決済・書類を扱う前には、対象業務の権限、契約条件、バックアップ、復元手順を個別に確認してください。